奈良県大会は桜井高校が初優勝を果たしました。

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監督の森島伸晃先生とは、恩師の小林敬一良先生を通じて、長年お付き合いをさせていただいています。

おめでとうございます!

森島先生は斑鳩高校(現法隆寺国際高校)で監督として2003,2004年と選抜に2年連続出場され、これが3度目の甲子園出場となります。

試合後の整列。整然と並ぶ姿は、昨今のマウンドで指を立ててはしゃぐ大騒ぎとは対照的。淡々としていました。ガッツポーズもなし。

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これは森島先生の日頃の教えが、「結果として」彼らの行動に出ているのであって、「はしゃぐな!」とか、「ガッツポーズするな!」と言われて、そうなっているのではありません。私学の野球校が、「甲子園は通過点」として、そうしないのとは奥行きが違います。

「人を大切にしよう。」「相手にも敬意をもって戦おう。」その言葉通り、日常から実践している姿が、野球場で表現されている。

インタビューで話されていた言葉が印象的でした。

「相手を倒す力はありませんが、自分と戦う勇気はあります。」

アナウンサー : 甲子園ではどんな戦いをしたいですか?

全国の監督の場合 : 〇〇県の代表として、誇りをもって(恥じない戦い)をしたいです。

森島監督 : まったく考えていません・・・・・。

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5秒ほど空きましたかね?これからしばらく、マニュアル通りのインタビュ-へのコメントが楽しみです。

スカウトもせず、当然勉強と両立しながら、何よりも日常生活を大切にし、野球を通して、人格を磨く。言葉では良く聞きますが、実践されている所はそう目にしない。

私は中学生の硬式野球チームに関わっているが、彼らが夢見て目指す「甲子園」を取り巻く高校野球。

加熱するスカウト合戦。心も身体も成長過程の16~18歳の少年を酷使、酷使、酷使。野球以外のことを、する、考える時間も与えず、ひたすら野球、野球、野球。「勝つために!」

どこかの学校が夏前に「強化練習」をして、勝っていると聞けば、じゃ~それ以上にやろう!

どこかの強豪校が夏前に「グランドコートを着て暑さ対策をしている」と聞けば、じゃ~それもやろう!

どこかの優勝校が、「強化食」をしていて、体重アップをしていると聞けば、じゃ~それもこれもやろう!

むちゃくちゃ練習させて、グランドコート着て汗かかせて、疲れた身体の口を空けて、食べたくもない食事を摂らせて、それも、これも、「甲子園」のため。その一言で、多感な、将来を担う、青年たちの心の創造性、身体の成長を阻害する。

マスコミの、感動を煽る報道、ヒーローを産み出そうとする、過剰な映像、アナウンスがまた始まる。

全国放送での「露出」を狙って、指導者にもみ手をして、あの手この手で、用具を使わせようとする用具メーカー。

大人が、「甲子園」を餌に、野球好きな子供を利用してはいけない。

その意味では、桜井高校の出場には意義がある。野球を含めた、日頃の成果の結果が甲子園出場となった。

彼らが披露する、立ち居振る舞いは是非注目して欲しいと思います。