2012-04-03
日本の中で野球を取り巻く環境は、厳しくなってきていると感じます。
不況の煽りも、もちろん否めません。趣味の多様化、それもあるでしょう。
「最近は、サッカーする子が多いで。」
耳にする機会が、じわじわと増えてきました。私は大阪に住んでいますが、大阪は野球が盛んな所ですが、変化の表れです。
一つの理由として聞くのが、「親の負担が少ない。」とのセリフです。負担とは、金銭的にもそうですし、親の協力の負担もそうです。
そしてもう一つが、「指導の仕方が違う。」
野球は基本的にボランティア、長年こうして支えられてきました。サッカーはユースチームや、スクールを基本としたチームが多いと聞きます。
責任感の違いと、時の流れに合った指導との観点からすれば、「経験論」には限界があるのかと。
指導に当る人たちが学べる仕組み、専念できる環境が急務かと感じます。
昔に遡れば遡るほど、絶対的に運動能力の高い子供たちが野球を選んできた。だから、這い上がる、適応出来る形で、選手を「揮い」にかけることが出来た。これからは違う。
『育成する 』
それが、野球チームに必要となってくるだろう。
「事件は現場にある。」ではないが、「原石は少年時代にある。」その時のアプローチがとても大切だと思う。
プロの「育成枠」とは意味が違う。元野球選手が、「野球教室」と称して技術を詰め込むのもちょっと違う。
大きく、逞しく、育成する機会が、野球を通じて行われることを願って。
自分は自分の出来ることを、粛々としていきす。