2010-11-28
昨日は新潟県長岡市で、成美大学 小林敬一良監督による実技講習会が行われました。
この会は6年目になっている恒例化された行事です。
新潟明訓高校の佐藤和也監督が、高校野球指導者の交流で、当時浪速高校の監督だった小林先生と出会われ、その理論、考えに共感し、是非新潟で話をして欲しいとの思いから始まった会です。
ONYONEが長岡にある縁もあり、私共もその取組みを側面からお手伝いさせて頂いております。
当時、約8年前くらいですかね?新潟といえば、甲子園に出れば初戦敗退。1つでも勝てば、「よくやった!」
北信越大会となると、新潟の学校と対戦するのを望む声が多く、石川、福井、長野県辺りからは、かなりの劣勢の戦いを余儀なくされていました。
新潟のレベルを上げるには、ジュニアのレベルアップが不可欠!と、佐藤先生と縁の深い、石川智雄先生を中心とした中学校の先生方が様々な勉強会、講演会を企画、開催され、多くの先生方がそれに賛同されて、
小林先生や田村先生、宇城憲治先生を講師として何度もお招きし、今もそれが継続されています。
また、先生方の取り計らいもあり、中学生の秋季県大会に当る決定戦を、「ONYONEカップ」と称して、もう6回目になりますが、運営をさせていただいています。
皆さんも最近の結果はご存知の通り、今年は新潟明訓高校がベスト8進出。
ライバル校はその前年準優勝。しかもこれらの選手のほとんどが新潟県の選手です。東北地域のように、野球留学での成果ではない所に価値があると思います。
ここ数年は北信越の大会でも新潟県代表は全く互角、それ以上の戦績を残しています。
正しくそれは、こういう取組みの成果が徐々に表れた結果であると思います。
県民性なのか?先生方はとっても真面目に、また謙虚に話を聞かれます。生徒もお行儀が本当に良いですね。。。
今回も1日目は生徒対象の野球教室。2日目は、1日目を踏まえての、先生方への質疑応答。2日間、かなり濃密なスケジュールでした。
「講師が有名だから」「最近勝っているから」そんな浅はかな理由でなく、継続されているこの会は、とても有意義で、素晴らしいと思っているのですが、敢えて一言。
今回も、どうしても多くの質問が、「How to」的になってしまい、「この練習の意図は?答えはなんですか?」「この練習は生徒にどう説明すればよいですか?」物事の答を見付け、それを生徒にわかりやすく説明するのが、良い指導、良い指導者?
小林先生は、「それは、わざわざ口で説明する必要はないのでは?」や、「それを中学生に頭で理解させるのはムリがあるのではないか?」こんな答をされていました。
熱心なあまり、生徒を思うあまり、勝ちたいと思うあまり、それが「過ぎる」ため、子供たちの成長を実は阻害している、させている。
個性だ、感性だ、と最近よく耳にしますが、それこそこれらを磨くには、「過ぎない」ことが、一番大切なのではないか?と、痛感します。
つくづく、「ほどよい距離感」「ほどよいバランス」「敢えて言わない忍耐力」が、指導者には、大人には大事なんだな~と、感じた2日間でした。
長岡の先生方には2日間大変お世話になりながら、えらそうに失礼なことを書きまして恐縮ですが。。。
色々と勉強になりました。ありがとうございました!