2012-01-30
流れの速さ
いつも大変お世話になっています。長い間プロスペクト株式会社さん及びオンヨネ株式会社さんにお世話になりながら国外を渡り歩いている阪長友仁です。昨年1月から中米グアテマラ共和国というあまり日本人には馴染みのない国で青年海外協力隊のコーディネート役として仕事をさせていただいており、年末年始に束の間の一時帰国をしておりました。一週間前にグアテマラへ帰任したところです。
久しぶりの日本は食事もおいしく(こんなに料理が繊細で深い味わいの食事がある国は少ないと思います!)、温泉は最高(入浴という文化がある国も少ない!)、おいしい空気を吸いながらの山登りも気持ちいいものでした。
一方で、帰ってくるたびに日本に対する違和感も毎回増していっているような気がします。将来の不安を煽る宣伝やテレビ番組の数々、ますますミーハーになり物事の本質を追及する人が減っていく。大好きな日本やからこそ、一体母国はどこへ向かっているのかという疑問は毎回大きくなります。
現在暮らしているグアテマラシティという首都は非常に治安が悪く、街を歩くことすらできないところです。当然、運転していても車の窓を開けることもできませんし、渋滞に巻き込まれたときは常にサイドミラーで不審なバイクが近づいてこないか警戒する日々です。日本は戦争もなく、殺人事件や強盗などもまだまだ少なく家を出る時に今日帰ってこられないかもしれないと思うことはほとんどないと思います。しかし、日本も数十年前まで戦争をしていました。そして、戦後一気に経済成長を成し遂げ豊かな国になりました。逆に言うと時代の流れはその時よりもはるかに速く、今まで以上の速さで現在のものが崩れゆく日が来る可能性もあるということを覚悟しなくてはならないと思います。
ますます安定に走りたくなる世の中ですが、逆に安定に走ることで自らの未来をつんでしまう可能性もある。数十年後もしくはもっと近い将来に今の常識が通じない時代が来る可能性もあると思います。こういう先行きのわからない時代やからこそ、世の中のためになるならなんでもやるぞ!どこにでもいくぞ!!というエネルギーを持っている人材でなくてはならない。自分への戒めも込めて本当にそう思います。そして、そういったエネルギーを持った方々がプロスペクトさんの周りには実に多いなと実感しています。
日々強く生きて、混沌とした時代に堂々と突っ込んでいけるよう、色々なことを感じながら前進していきましょう。元気な姿でまたみなさんにお会いできることを楽しみにしています。
中米・グアテマラ共和国より 阪長友仁