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NEWS

2014-05-26

人口1,000万人弱、旧スペイン領から独立し、発展途上国、小国でありながらメジャーリーガーを多数輩出している国、ドミニカ共和国。

サミー・ソーサ、ペドロ・マルチネス、マニー・ラミレス、アルバート・プホルス、ロビンソン・カノーと、メジャーを代表する「スーパースター」が次々と出ています。そこには、メジャー30球団のアカデミーが存在し、メジャーリーガーを目指す、16~20歳位の有望選手を「育成」する機関が存在します。

 人口は約10分の1以下で、メジャーリーガーは日本の10倍。ちょうど、日本の高校野球に当たる年代にアカデミーがある国で、どんなことが行われているのか?育成の違いは?

昨年に引き続き行くことが出来た機会でまた色々な出会い、話を聞くことが出来ました。

 ~ ジュニア世代を指導する日本人、萩原健太さん ~

アメリカの大学を卒業し、日本ハムの通訳を経て、当時出会ったドミニカ出身アルモンテとの縁で、ジュニアを育成するアカデミーのコーチを7年間されている萩原さん。友人の橋本大祐さんの紹介で、この度会うことができ、その指導をされている現場に出向きました。

 その日は11~12歳、日本の小学生に当たるチームの練習試合でした。

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 ・ 思い切り投げる!ただし、コントロールはいまいち。

・ 思い切る振る!ただし、なかなか当たらない。

 ・ エラーをするとふて腐れる、エラーした選手に文句を言う。

・ピッチャープレートより常に前で投げようとして、何度も注意をされるピッチャー。

・試合の途中で、球場の売店でパンを食べる選手たち

日本とはかなり違う展開です。もちろん、大人の顔色をうかがったりはないですし、楽しそうにプレーしているのは言うまでもないですが・・。

 私が普段目にする、日本の小学チームの方が相当うまいし、試合をしたらきっと日本のチームが勝つだろう。リトルリーグの世界大会を何度か観ましたが、日本は強いですね。

 試合の攻守交替中、ある子供と父親がコーチのところへ言って何やら話し込んでいました。「何か事情があるのか?コンディションが悪いのか?」隣にいる、阪長に聞くと、「いや、あれはきっと、何でうちの子を試合に出さないんだ!って言ってるんですよ」後から聞くと、ご名答!でした。

 「いつもこんな感じですか?」萩原さんに聞くと、「こっちはいつもこんな感じですよ。」そりゃ~そうやわな。

日本の子供たちの方がうまい、そんなに体力差も感じない、ですよ。。。

「大きく育てるっていうか、こっちは日本みたいに詰め込まないですね。目先の試合にこだわりはなく、彼らが目指しているのはメジャーリーガーなので、今の時期は思い切りプレーさせて、失敗させて、そうやって覚えさせる、気付かせる、です。」

 夜は海沿いのレストランで5時間、ドミニカ野球、日本野球の話をさせてもらいました!

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 ~ ドミニカのプロ球団「Risey」のアカデミーコーチたち ~

得意の突撃アプローチでしたが、陽気なドミニカン、快く、そして親切に対応してくれました。

 

15歳位までの子供たちが次から次へとやってきます。ほとんどが、親の車でやってきて、帰っていきます。結構な高級車も。。。

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「貧しい国?」「ハングリー精神?」

日本の報道では、とても貧しい家庭で、親のために、お金のために、一獲千金を夢見てプレーする子供が、厳しい競争を勝ち抜くよう表現されていますが?

「色々な環境の子がいるけど、成功している理由は育成の指導方法だよ。MLBからのメソッドがある。MLBを経験したドミニカの選手がジュニアをきちんと指導する。それが多くの選手を生んでるんだ。」

日本の現状を説明すると・・・。

・練習時間が長い

なんでそんなに長いんだ?そんなに集中力は続かないぞ?身体が大きくならないぞ?

・ピッチャーの投球数の現状

つぶす気か?それ、今すぐ止めた方がいいぞ。

・ジュニアでは勝つぞ!って言ったら。

そりゃ~そうだろ、そんだけ詰め込んでるんだから。ジュニアで強くて、だから何になるんだ?

「身体能力が違う!」「ハングリー精神が違う!」多くはこの言葉を耳にするが、この2つの例で、この言葉で片付けられないと思うべきだと感じますね。ネアカのドミニカン、ありがとうございました!

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 ~ ロサンゼルス・ドジャースアカデミー アントニオ・バウティスタ ~

昨年訪れた際に、色々と話を聞かせてもらったバウティスタ。一緒に行った阪長は当時の赴任先、グアテマラに中米の日本指導者を含めて招聘し、野球指導のレクチャーを3日間行っている。

 また会いたかった、今年も会えた!

「子供たちに野球を愛する気持ちをなくさせちゃいけないよ。」

「年上、年下、指導者、選手の立場で括らず、仲間としての敬意を持つことが彼らとの信頼関係を作るんだ。」

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阪長も言いますが、こんなにも貧しい国なのに、長い視点で子供たちと接するこの国の人達。こんなにも物質的に恵まれているのに、明日の勝利!目先の勝ち!が優先される日本の野球。

そして、その結果が、長い目で子供たちのためになっていないという現状を、もっと「真摯に考え」「謙虚に学び」「変化を恐れず」行動をしていくことが必要かと痛感しました。

 出会った、ドミニカンは口々に言います。

「君たちの話を聞いて、それを変えるのは簡単じゃないけど、行動すべきだ。その先には子供たちの未来があるぞ!」

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