History
01
きっかけ
当社 :「野球ってどうしてあんなに荷物が多いんですか?」
店主 :「用具の他に、着替えとかがたくさん必要だから。」
当社 :「そんなに着替えが必要なんですか?」
店主 :「暑いときは5枚位着替えるかな?」
当社 :「これ、一度試してもらえませんか?山登りで使っている素材です。登山家はこれを2着ほどだけで何週間も過ごします。」
~リサーチ後~
店主 :「これ、いいですね~!何より汗をかいてもべとつかない。そして、軽くて動きやすい。今までのアンダーシャツとは全然違いますよ!」
当社 :「でしょっ!だったら、これ野球で売ってもらえません?」
店主 :「えっ?」
平成14年、こんな感じの出会いでした。
02
奔走
それから、地域のスポーツ店に行くと。
当社 :「これ、オンヨネっていいます。このアンダーいいんですよ!着替える量が圧倒的に減ります!しかも軽くて動きやすいし!選手は喜びますよ!」
店主 :「オンヨネ?しらね~な。いくら?たけ~な!」
当社 :「でも、モノは絶対にお勧めですから!」
店主 :「いくらでウチに入るの?えっ?たけ~な!君、野球の業界をわかってるの?野球は定価があって普通は2割引。もっと安くすることもある。そんな掛率じゃ、商売にならね~よ。」
「あの~~~。確かに値段を安くするのもサービスの大切なことです。
でもサービスって良いものを提案する、提供するのもサービスじゃないですか?」
ここまでなら良かったものの…
当社 :「ブランド店にいって、お客さんは、値引きしろ!って言いますかね?ただ単に値引きするからいいってもんじゃないと思いますが。」
当社 :「おまえ、二度と来るな!!」
ってことで、お店にいくのはやめて、ご縁のある学校を1軒、1軒周ることにしました。お店の方々から「売らせてくれ!」と言われるまでは…
そして、行った先々で色々な先生方にお世話になりました。
学校の先生 :「○○先生の紹介だもんな。わかってる。ちゃんと協力するよ。」
「ところで、○○高校には行った?行っておいでよ!あの先生、こういうの好きだから。」
03
プロ野球選手とのエピソード
ぼちぼちと、プロの選手も着てくれるようになり、とある球場で。当時、誰もが知る有名選手とのやり取り。
プロ選手 :「オンヨネっていいらしいじゃないですか。僕にも送ってくれますか。」
当社 :「はい、わかりました。申し訳ないですがお金掛かりますがいいですか?」
周囲の空気が急に変わりました。
球団関係者 :「オンヨネっていいらしいじゃないですか。僕にも送ってくれますか。」
当社 :「はぁ、はい~。」
野球選手はもらって当たり前。特に一流選手となれば…
でも、それって野球の常識でしょ?普通に考えたら普通じゃないんだから、普通にやりましょってことで。
04
あの大物選手との
契約
プロ選手もちょっとオンヨネを知ってくれるようになり、とある球場で。
プロ選手 :「あっ、久しぶり。最近、見なかったね。ところで、僕にもアンダーシャツ送ってくださいよ。ただし、もうちょっと首周りをゆるくしてほしいんよね。」
当社 :「あの~、別注作るのはコストと時間がけっこう掛かるんですよね。ウチと契約なんかしてくれたら出来るんですけど。」
実は、まだ、選手と契約するなんて一人もしておらず、えらそうな割には控えめな私(自称)は、みんなの許可もなく思わず口走ってしまったのが実際の話です。
プロ選手:「契約ね~。俺、既に3社としてるからな~。わかった!ちょっと待っててね!」
それから数日後。
阪神タイガース:「阪神タイガースの○○です。金本さん(金本知憲さん)がオンヨネさんと契約をしたいって言ってきた。阪神は一選手、3社までの契約としているが、○○は用具ではなく、アクセサリーだから来年からは契約外とするので、本人が望めば契約はOKにします!」
05
アイピーセレクト
月日が経って、とある専門店の方々と。
店主:「あの、紹介してくれたアイピーセレクトってブランド、モノがいいよね〜。グラブだけどONYONEと似てますよね。商品はとても良い〜。ちょっと高い。あまり値引きしない。」
アイピーセレクトは岡山の鈴木一平さんが手掛けているブランドです。
「ジームス」ブランドを立ち上げたメンバーの一人で、その後、ご自身のコンセプトである『機能美』『身体との一致」を前面に打ち出し魂を注いでこられたブランドがこのアイピーセレクトです。
私がこの仕事に就いてから以来のお付き合いで、同い年で仲良くさせてもらっていたこともあり、2013年4月からアイピーセレクトの総代理店として販売を開始することになりました。
現在は鈴木一平さん監修のもと、『機能美』『身体との一致』を引き継ぎ、当社で生産しています。
さらに、アドバイザーの矢田修先生監修の『アルモニーアシリーズ」を2018年から手掛けて、こちらも好評をいただいております。
※矢田修先生は矢田接骨院の院長として数多くのスポーツ選手の治療、指導に携われている方で、私どもの関わるプロ野球選手も指導を仰いでいます。
単に流行を追いかけるのではなく、『無』から『有』を生み出せるのがこのブランドの強みです!
早くも20年が経過しました。この20年を通して、色々なことを学ばせていただきました。
信念を曲げない、ぶれない経営にはいくつも壁がたちはだかること。
ぶれない経営を継続することで、当社の信念をご理解頂き、ブランドが育つこと。
プロスペクトの存在価値は、よいものを真摯に作り、常に新たな、斬新な提案を送り届けることにあると感じています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。